ヤマト マサユキ
Yamato Masayuki
大和 雅之 所属 医学研究科 医学研究科 (医学部医学科をご参照ください) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 細胞増殖因子固定化温度応答性培養表面と細胞の相互作用の解析 |
会議名 | 第17回日本再生医療学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎小林純, 秋山義勝, 大和雅之, 岡野光夫 |
発表年月日 | 2018/03/22 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜 |
概要 | 【緒⾔】我々はこれまでに、ヘパリン固定化温度応答性⾼分⼦poly(N-isopropylacrylamide)修飾表⾯にヘパリン結合性細胞増殖因⼦を固定化し、培養細胞の受容体に対して持続的に刺激を与え、さらに培養した細胞を温度低下のみによりシート状に回収できることを報告してきた。本報告では、細胞増殖固定化表⾯と細胞のアフィニティーに温度変化が与える影響について検討した。
【実験】ヘパリン分⼦固定化温度応答性表⾯にヘパリン結合性上⽪細胞増殖因⼦様増殖因⼦(HB-EGF)を導⼊し、培養温度を変化させてラット肝細胞の接着性を評価した。 【結果と考察】20℃および37℃におけるHB-EGF/固定化ヘパリン間のアフィニティーはほとんど変わらず、温度変化の影響は⼩さいことがわかった。⼀⽅、20℃のときラット肝細胞はHB-EGF固定化表⾯にほとんど接着しないのに対し、37℃になると、弱い接着率であるがアフィニティー相互作⽤で接着することがわかった。よって、アフィニティー相互作⽤を有する温度応答性表⾯は、低温時の温度応答性⾼分⼦鎖の⽔和・膨潤に伴う⽴体障害増加の影響で、細胞との相互作⽤が減弱した。ただし、HB-EGFは⽴体障害をほとんど受けずに温度応答性⾼分⼦鎖内部に拡散するため、アフィニティー相互作⽤に影響与えなかった。本⼿法により、細胞に対する刺激と細胞接着/脱着を温度で制御する培養基材への応⽤が期待される。 |