ウチガタ ヤスコ
Uchigata Yasuko
内潟 安子 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 非常勤嘱託 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | SAP(sensor augmented pump)療法による血糖変動指標の変化の検討 |
会議名 | 第16回日本先進糖尿病治療研究会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | 滝田美夏子, 三浦順之助, 松田早里, 菊地俊介, 小林浩子, 麻沼卓弥, 望月翔太, 内潟安子 |
発表年月日 | 2016/11/26 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜 |
概要 | 【背景・目的】Sensor Augmented Pump(以下SAP)療法が日本にも導入され、血糖値を見ながらコントロールすることが可能となった。当科でSAP療法を開始した1型糖尿病患者のHbA1c、インスリン使用量、血糖変動指標の開始前後の変化を検討した。
【対象と方法】対象は当科通院中の1型糖尿病患者(25~50歳)のうちSAP療法に変更して6ヵ月(m)以上使用中の20名(女性12名)。SAPへの変更条件は、HbA1c>8%若しくは血糖変動の改善困難である。開始時からHbA1c、BMI、インスリン使用量、血糖値≦70mg/dlと≧180mg/dlのAUC、平均血糖、SD、J-index、M値、MAGE、センサー装着時間(日)の変化を調査した。今回の対象者は3人の医師(16名が1医師)と1人の看護師の指導下で行われた。 【結果】開始前の治療は頻回注射法群(M)10名とインスリンポンプ群(P)10名だった。HbA1cは、M群で開始1m後から、P群で3m後から有意に低下した。M群のインスリン追加回数は開始1m後と比して5m後に有意に増加、P群は基礎インスリン投与量が6m後に有意に増加した。P群は6m後に平均血糖、SD、J-index、M値、MAGEが有意に低下(全てp<0.05)したが、M群では有意差は認めなかった。またセンサー装着時間が長い程、AUC≧血糖180mg/dl、平均血糖、SD、J-index、M値(全てp<0.0001)とMAGE( p=0.0208)は有意に低下した。 【考察】M群では細やかな追加インスリン投与とM群の治療に無い新たな基礎インスリン量設定が、P群ではCGMより基礎インスリン量を更に適切に調節できたことが血糖変動の改善に繋がったと考えられた。両群ともにセンサー装着時間が長いほど血糖変動が少なかった。 |