ハギワラ ノブヒサ
HAGIWARA Nobuhisa
萩原 誠久 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 客員教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 教育講演Ⅴ「心房細動:その基礎と臨床」 |
会議名 | 第108回ACCP日本部会定期教育講演会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 特別講演・招待講演など |
発表者・共同発表者 | ◎萩原誠久 |
発表年月日 | 2016/10/29 |
開催地 (都市, 国名) |
東京都 |
概要 | 心房細動は日常診療で多く見られる不整脈である。2000年以降、欧米から相次いで発表された大規模臨床試験の結果、生命予後改善の観点から抗不整脈薬による洞調律維持は心拍数調節に勝るものではないことが示された。代表的なAFFIRM試験のサブ解析では、脳卒中、心不全合併および抗不整脈薬の使用によって心房細動の生命予後は増悪し、ワルファリン使用、洞調律維持によって予後は改善する事が報告された。これらの結果は、心房細動患者では抗凝固療法の適応を評価し、リスクに応じた抗凝固療法を行うこと、適切な心拍数調節を含めた心不全予防が重要であることを提起すると共に、抗不整脈薬の限界も示した。したがって、抗不整脈薬に頼らない、洞調律の維持療法が期待されていた。
1998年にHaïssaguerreらにより、心房細動のトリガーの多くが肺静脈入口部周辺で発生する巣状興奮であり、この起源を標的とした通電で心房細動が消失することが報告された。以降、心房細動のアブレーションん治療は急速に進歩、普及するようになった。 今回の教育講演では、心房細動発症の機序および最近の心房細動治療の現状について調べる。 |