カンバヤシ ケイゴ
Kanbayashi Keigo
神林 敬悟 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助手 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 家族性高コレステロール血症患者(FH)における冠動脈CTによる冠動脈プラーク病変評価 |
会議名 | 第64回日本心臓病学会学術集会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎坂井晶子, 佐藤加代子, 飯田達郎, 神林敬悟, 南雄一郎, 福島賢慈,坂井修二, 萩原誠久 |
発表年月日 | 2016/09/23 |
開催地 (都市, 国名) |
東京都 |
概要 | 背景:家族性高コレステロール血症(FH)は若年発症冠動脈疾患の主要因子とされるが,
発症まで無症候のことも多く, 冠動脈疾患の早期診断加療が重要である. 目的:家族性高コレステロール血症患者における冠動脈プラーク病変評価に冠動脈CTが有用であ るか検討した. 方法:動脈硬化学会ガイドラインによりFHと診断し, 虚血性心疾患が疑われ320列冠動脈CTを施行したFH20例(男性9例 45%), 脂質異常症患者(DL)20例(男性12例, 60%)を対象とした. 冠動脈カルシウムスコア, プラーク性状, 病変枝数, SCCTガイドラインに基づいたプラークスコアを算出し比較検討した. 結果:FH群はDL群に比較し若年(58±3.0歳 vs 65±2.0歳, P<0.05)で, 血圧, 脈拍, HDL-C値, TG値に差は認められなかったがLDL-C値(141.2±50.2mg/dl vs 120.7±29.7 mg/dl, P<0.05), max LDL-C値(213.5±49.4mg/dl vs 154.7±27.1mg/dl, P<0.01)が高値であった. 冠動脈CTによる冠動脈病変は, FH群でカルシウムスコアが高値(442±120 vs 148±86, P<0.05)で, プラークスコア(10.7±9.3 vs 5.0±6.1, P<0.05), 病変枝数(6.6±5.6 vs 3.1±3.3, P<0.05)も高値であった. さらに, プラーク性状はFH群において非石灰化プラークが多く認められた. 結語:再現性の高い冠動脈CTによりFHでは複雑冠動脈病変がより早期に確認され, 積極的な脂質低下療法が冠動脈疾患発症予防に非常に重要と考えられた. |