ミナミ ユウイチロウ
MINAMI Yuuichirou
南 雄一郎 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | Double productがIFRとFFRに与える影響について |
会議名 | 第64回日本心臓病学会学術集会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎森岡佑太, 嵐弘之, 田中一樹, 門脇拓, 猪谷亮介, 大槻尚男, 嶋崎健介, 春木伸太郎, 中尾優, 重城健太郎, 南雄一郎, 山口淳一, 萩原誠久 |
発表年月日 | 2016/09/23 |
開催地 (都市, 国名) |
東京都 |
概要 | *優秀演題セッション*
背景:FFRは最大冠拡張下に計測する指標で、一方IFRは安静時に計測する指標である。過去の報 告より、安静時の冠循環は最大冠拡張時と比較し、血圧や脈拍数の影響をより受けやすいとされ る。今回我々はDouble product(DP)がIFRとFFRに与える影響について検討を行った。 方法と結果:IFR、FFRの両方を測定した119症例(165病変)を対象とした。IFR/FFR測定前の DP(収縮期血圧×脈拍数)をその中央値で低DP群(n=83, mean DP:7052 ± 2309)、高DP群(n=82, mean DP:10376 ± 2277)に振り分けた。FFRとIFRの相関について 、高DP群では低DP群と比較し、より良好な相関を認めた(r=0.83, P<0.0001 vs r=0.62, p<0 .0001)。ROC解析において、FFR≦0.8を虚血の基準とした際のIFRのcutoff値は、高DP群で0. 84(AUC 0.75, sensitivity 0.55, specificity 0.91, p<0.0001)、低DP群で0.96(AUC 0.81, sensitivity 0.92, specificity 0.55, p<0.0001)であった。 結語:DPはFFRとIFRの関係に影響を与え、高いDPの環境下で、FFRとIFRはより良好な相関関係 を得ることがわかった。またFFRを虚血基準とした際、高DP下でのIFRはoverestimateする可能 性があり、低DP下のIFRはunedrestimateする可能性が示唆された。 |