ムラガキ ヨシヒロ   Muragaki Yoshihiro
  村垣 善浩
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   客員教授
言語種別 日本語
発表タイトル 神経膠腫のゲノムシークエンシングと新規治療への展望
会議名 第53回日本癌治療学会学術集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)
発表者・共同発表者◎夏目敦至, 鈴木啓道, 青木恒介, 中村英夫, 阿部竜也, 溝口昌弘, 村垣善浩, 伊藤伊知郎, 渡邊麗子, 白石友一, 宮野悟, 若林俊彦, 小川誠司
発表年月日 2015/10/30
開催地
(都市, 国名)
京都
学会抄録 日本癌治療学会学誌 50(1) 2015
概要 グレードII、III神経膠腫は連続したスペクトラムと考えられ、最終的に悪性へ転化する。今回、757例のグレードII、III神経膠腫の詳細なプロファイリングとクローンの階層、および予後を解析した(Suzuki, Natsume et al. Nature Genetics, 2015)。日本が発信した大規模な解析である。悪性転化メカニズムと予後との相関を解析するために、日本の335例における次世代シークエンスの結果とTCGAから得られた生データを同じプラットフォームに載せ解析をし、神経膠腫の病理学的分類と遺伝子分類を比較検討した。その結果、腫瘍のグレードに関係なく、遺伝子分類Type I、II、IIIに分類された。それは長期予後にも相関し、さらに予後に寄与する遺伝子異常を抽出すると、high-risk、intermediate-risk、low-riskという臨床分類に分けられ、これまでの報告のある臨床パラメータ、年齢、病理をもとにしたリスク分類よりも有意であることを示された。この結果より今後の治療戦略にあたるアルゴリズムを提唱したい。