イイジマ ムツミ
Iijima Mutsumi
飯嶋 睦 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 第7補体欠損症に合併した淋菌性髄膜炎の23歳男性例 |
会議名 | 第204回日本神経学会 関東・甲信越地方会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎眞壽田充代, 井口正寛, 飯嶋睦, 内山真一郎 |
発表年月日 | 2013/03/02 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
学会抄録 | 臨床神経学 53(10),854 2013 |
概要 | 19歳時、髄膜炎菌による敗血性ショックを発症、その際第7補体欠損症と判明。今回、性的交渉後約1週間で、感冒症状、39℃の発熱、関節痛、皮疹が出現。その後3週間にわたり発熱と解熱を繰り返し、当院受診。血液培養にてグラム陰性球菌が検出され、髄液検査施行。細胞数上昇(2200/mm3, 好中球優位)、糖低下(35mg/dL)を認め、細菌性髄膜炎と診断した。入院時、全身状態良好、頭痛・発熱なく、髄膜刺激徴候を含め神経学的所見の異常なし。入院後、抗菌薬とステロイドの点滴加療を開始し、後遺症なく治癒した。髄液培養は陰性であったが、血液培養から検出された菌がN.gonorrhoeaeと後日判明した。播種性淋菌感染症は比較的稀であり、本邦での淋菌性髄膜炎は過去1例のみである。後期補体欠損症はナイセリア属感染の危険因子として知られており、淋菌性髄膜炎の発症に影響を与えたと考えた。 |