ムラガキ ヨシヒロ   Muragaki Yoshihiro
  村垣 善浩
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   客員教授
言語種別 日本語
発表タイトル 経頭蓋MRガイド下集束超音波による本態性振戦に対する片側性視床切除術の安全性および有効性を評価する実行可能性調査報告
会議名 日本脳神経外科学会第73回学術総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
発表者・共同発表者◎阿部圭市, 平孝臣, 笹沼仁一, 堀智勝, 小西良幸, 村垣善浩, 竹田信彦, 渡邉一夫
発表年月日 2014/10/10
開催地
(都市, 国名)
東京都
学会抄録 日本脳神経外科学会第73回学術総会  
概要 MRI誘導集束超音波治療 (MRgFU)は頭蓋内疾患に関しては、頭蓋骨での超音波の減衰や散乱のため応用困難と考えられた。だが技術の進歩によりこれを克服し、頭蓋内に直径2-6mmの凝固巣を1mm程度の精度で作成し、この温度変化をリアルタイムにモニタすることで、可逆的試験加温が可能となった。よって穿頭等の侵襲を加えず、従来のthalamotomyと同様の効果が可能となった。本装置は1024個の超音波発生装置がヘルメットに配置され、ガンマナイフのように超音波を集束させるものである。この処置はすべてMRIのガントリー内で行う。このようにCTとMRIのそれぞれの利点を組合せた新しい神経画像、また脳内温度という情報を用いるということで、新しいステージの機能神経外科につながるものである。2013年より世界7カ所の施設で本態性振戦に対するVim FU thalamotomyのFDAの共同治験が始まり、現在無事に第1相試験の終了を迎えた。現在まで本邦において5例が終了し良好な成績を収めている。ただそ本装置の導入過程、治療中の画像精度に問題があり各種の修正や工夫が迫られた。また治療後の画像変化も超音波治療後の特有のものが得られており、その工夫、画像所見に対する報告と今後アジア地域、本邦における導入に対する本治療の問題点について報告したい。