イセキ ヒロシ
Iseki Hiroshi
伊関 洋 所属 医学研究科 医学研究科 (医学部医学科をご参照ください) 職種 特任顧問 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | Insular gliomaの手術戦略と単施設44例の治療成績 |
会議名 | 日本脳神経外科学会第73回学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎都築俊介, 丸山隆志, 村垣善浩, 新田雅之, 生田聡子, 田村学, 齋藤太一, 伊関洋, 岡田芳和 |
発表年月日 | 2014/10/09 |
開催地 (都市, 国名) |
東京都 |
学会抄録 | 日本脳神経外科学会第73回学術総会 |
概要 | 諸言】基底核、島回などの大脳深部グリオーマは摘出難易度が高く、合併症リスクを考慮して生検が主体であった。島回は表面に前頭側頭弁蓋や中大脳動脈、上方に上縦束、内側に前障とLSA、後方に錐体路が位置し、形態的にも深部に広がる円錐形であり手術に関しては細心の注意が必要である。当院では2000年以降術中MRIや覚醒下手術を用いた情報誘導手術により、insular gliomaに対しても積極的摘出の方針をとっている。当院での手術成績と合併症につき単施設の後方視的検討により報告する。【方法】2000年から2013年までに当院で手術を施行した島回主座のWHO grade 2または3のグリオーマ84例のうち、手術戦略が確立した2009年以降の初発44例(覚醒下 16例)を対象とした。腫瘍局在により島回限局型5例、島+前頭型7例、島+側頭型15例、島+多葉型15例、島+基底核型2例に分類した。摘出手順は機能マッピングによる機能野同定、進展に応じた摘出順番、静脈環流を考慮した栄養血管処理、術野展開、穿通枝を含む内側境界の処理、術中MRIで確認された残存腫瘍の摘出である。各群の摘出率、術後合併症を検討した。【結果】平均摘出率は87.4%であり、当院の他部位のグリオーマ摘出率と差がなかった。各群の摘出率は92.0%、92.9%、86.2%、84.2%、90.0%であり、摘出率80%以下の症例は計8例(左側5例)で島+側頭型と島+多葉型各4例であった。術後高次機能障害4例、軽度麻痺7例、言語障害(失語、発語障害、保続、錯語)13例、見当識障害2例などが出現し、側頭・多葉型に多い傾向があった。いずれもリハビリで改善し、職場復帰は23例で認め、復帰までの期間は平均7.1ヵ月(2-28ヵ月)であった。【結論】島回に主座をおくグリオーマに対しても適切な手術手技と情報誘導手術による積極的摘出を行うことで、大脳外套グリオーマと同等の摘出率と治療成績が得られた。 |