モリヤ ケイスケ
Moriya Keisuke
森谷 圭佑 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 腫瘍電場治療システム(NovoTTF)を使用した 再発悪性神経膠腫4症例の治療成績の検討 |
会議名 | 日本脳神経外科学会第73回学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎森谷圭佑, 新田雅之, 丸山隆志, 伊関洋, 村垣善浩, 岡田芳和 |
発表年月日 | 2014/10/09 |
開催地 (都市, 国名) |
東京都 |
学会抄録 | 日本脳神経外科学会第73回学術総会 |
概要 | 【はじめに】現在、再発性悪性神経膠腫に対しての標準治療は確立しておらず、様々な治療選択がある。その中でもNovoTTF-100Aは、非侵襲的デバイスとして2011年4月15日、米国食品医薬品局によって承認された神経膠腫に対する新規医療機器である。2010年の米国癌治療学会議(ASCO)において、欧米で行われた無作為化第三相試験の結果が報告され、NovoTTFの有効性は最善と思われる化学療法に劣らず、有害事象は化学療法より少ないことを示した。本邦では2013年7月に再発神経膠芽腫に対して初めて使用されている。当施設では、2013年9月より再発悪性神経膠腫患者に対してNovoTTFを使用開始し、現在までに4症例実施している。NovoTTFの作用機序を基盤に4症例の治療内容の詳細と副作用等について文献考察を含めて報告する。【NovoTTF】TTFとはTumor (腫瘍) Treating(治療) Fields(電場)の略であり、トランスデューサーアレイと呼ばれる電極シートを介して腫瘍細胞内に電場を形成し、増殖を阻害する。100-300kHzの交流電場を用いて1.紡錘体の構築阻害2.電荷を帯びた細胞内高分子や細胞内小器官がfurrowへの移動による細胞分裂の抑制と細胞死にて増殖を抑制すると言われている。【症例】NovoTTFは1日18時間以上の装着で腫瘍増殖抑制効果を示すと言われている。NovoTTF治療を行った4症例で使用後の腫瘍径を画像上で評価し、装着時間とその効果を検討する。また副作用に関しても言及する。【考察】NovoTTFは、電流によるspindle阻害による腫瘍細胞の分裂阻害により腫瘍増殖を抑えると考えられている。腫瘍増殖抑制効果と副作用、及び治療に伴う問題点等の経過を検討する予定である。NovoTTFは悪性神経膠腫に対して新しいmodalityとしての有効性が期待される。 |