タムラ マナブ
Tamura Manabu
田村 学 所属 研究施設 研究施設 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 術中フローサイトメトリー(iFC)により頭蓋内悪性リンパ腫と神経膠芽腫の術中迅速鑑別が可能である |
会議名 | 日本脳神経外科学会 第72回学術総会 |
学会区分 | 国際学会及び海外の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎新田雅之, 丸山隆志, 村垣善浩, 田村学, 安田崇之, 今中康介, 反田茜, 塩山,高広, 生田聡子, 竹田信彦, 平孝臣, 伊関洋, 岡田芳和 |
発表年月日 | 2013/10/18 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜市 |
学会抄録 | 日本脳神経外科学会 第72回学術総会 プログラム 443 |
概要 | 3P-P112-04 ポスター:悪性リンパ腫 診断
【はじめに】頭蓋内悪性リンパ腫(PCNSL)の標準的治療は生検などによる組織診断に続く化学 療法である。PCNSLとglioblastomaの鑑別は、MRIやPET等の画像診断や髄液検査等が用いられ るが、術前診断で確定出来ない事がある。開頭の場合、 PCNSL であれば摘出中 止、glioblastomaであれば可及的摘出と大きく方針が異なるため、術中病理迅速診断の信頼性 が極めて重要であるが、両者の鑑別が困難な例が稀ならず存在する。我々は、2008年より術中 フローサイトメトリー(iFC)を用いて腫瘍細胞のDNA content測定に基づくgliomaの悪性度や 摘出断端の残存腫瘍の評価を行っており(JNS 2013, in press)、8分間で結果が出る迅速性が 特徴である。これまで405例の解析を行ってきたが、今回PCNSLとglioblastomaがiFCによって 鑑別可能なことを発見したので報告する。 【方法】2008年10月~2013年6月まで、当科にて生検あるいは開頭術によって組織診断がPCNSL と診断された6例(年齢中央値60.5歳(53-67)、全例男性)と、glioblastomaの67例のiFCの 結果を比較した。iFCでのヒストグラムにおいてG0/G1 peakを超える細胞集団の割合を計算 し、malignancy index (MI)とした。 【結果】Glioblastoma症例のMI中央値は57.7%(7.5-92.8%)、aneuploidyピークが56例(83.6%) に見られた。一方、PCNSLの6例は、MI中央値16.2% (4.8-19.9%)でglioblastomaに比べ有意に 低値であった(p<0.001)。全例diploidでaneuploidyは見られなかった。 【結語】iFCによるaneuploidyの存在とMI値により、PCNSLとglioblastoma の術中鑑別が可能 である。 |