イセキ ヒロシ
Iseki Hiroshi
伊関 洋 所属 医学研究科 医学研究科 (医学部医学科をご参照ください) 職種 特任顧問 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 全自動術中迅速DNAploidy解析システムによる神経膠腫悪性度判定 |
会議名 | 日本脳神経外科学会 第72回学術総会 |
学会区分 | 国際学会及び海外の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎塩山高広, 鈴木あかね, 天野芳隆, 野村健一, 紫垣直希, 久保寛嗣, 武田朴, 山森伸二, 丸山隆志, 新田雅之, 伊関洋, 小森隆司, 村垣善浩 |
発表年月日 | 2013/10/17 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜市 |
学会抄録 | 日本脳神経外科学会 第72回学術総会 プログラム 317 |
概要 | 2L-O075-02 一般口演:一般 手術支援 1
神経膠腫の摘出術において,不明瞭な腫瘍境界を見極め,摘出率を向上させるには,腫瘍断端 の組織学的な情報が非常に重要である.我々は,誰でも簡単にDNA Ploidy解析ができる迅速・ 簡便な組織前処理法とMalignancy Index (MI)というDNA Ploidy解析の新たな評価指標を確立 し,術中の迅速DNA Ploidy解析による神経膠腫悪性度の判定を行ってきた.本研究では,専用 の凍結乾燥試薬と前処理から測定・解析までを自動で行う解析装置開発による全自動迅速DNA Ploidy解析システムの構築,評価を目的として研究を行った.東京女子医科大学脳神経外科に おいて,41症例の神経膠腫患者から摘出された121組織を対象に本迅速DNA Ploidy解析システ ムによる解析を行った.測定されたDNA Ploidyデータから算出したMIを用いて腫瘍悪性度を判 定し,同一部位から摘出した組織のHE標本による病理診断の結果と比較した.専用凍結乾燥試 薬,解析機を用いた自動測定に要する時間は10分以内であった.明らかな腫瘍塊を認めなかっ た組織を正常組織とし、腫瘍組織のMIと比較すると,正常:4.1±2.5,腫瘍:26.0±22.1 (mean ±SD)で有意差があり(p<0.01),判定精度は感度86%・特異度81%であった.また,MIは病 理組織学的悪性度(WHO grading)が高くなるほど大きくなり,各グレードにおけるMIは正 常:4.1±2.5,gradeII: 17.2±16.0%,gradeIII: 34.1±24.6%,gradeIV: 41.9±21.9%であっ た.本研究で開発した専用試薬・解析装置は術中迅速診断として利用可能な時間内での解析が 可能であった.全自動で測定を行う本システムは,測定者に因らない安定した測定が可能なシ ステムであり,神経膠腫における腫瘍悪性度の判定,摘出終盤における摘出範囲の意思決定の ために有用なシステムであることが示唆された. |