マルヤマ タカシ   MARUYAMA Takashi
  丸山 隆志
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル Malignant gliomaとの鑑別を要するPleomorphic xanthoastrocytomaにおけるPET、MRI画像の特徴
会議名 第67回日本脳神経外科学会総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
発表者・共同発表者◎木島千尋, 丸山隆志, 村垣善浩, 河本竹正, 篠田淳, 久保長生, 堀智勝
発表年月日 2008/10/02
開催地
(都市, 国名)
岩手県
学会抄録 日本脳神経外科学会総会CD-ROM抄録集 2J-08-P39-08 2008
概要 2008-10-2:ポスター グリオーマ1
PXAは神経膠腫の中でも比較的稀な腫瘍であり、術前診断ではmalignant gliomaとの鑑別が困
難なことが多い。今回MRI、PETを用いた詳細な術前評価を行った3例の経験からmalignant
gliomaとの鑑別点について報告を行う。
 症例は男性1例(51歳)、女性2例(33歳、31歳)、左前頭葉皮質下の浮腫を伴うGd陽性の充
実性の小病変、右側頭葉にGd陽性の壁在結節を伴う多房性のシストを伴う病変、および左後頭
葉側脳室三角部脈絡叢に接するGdにてリング状に増強される病変であった。PET所見は1例では
全く集積は認めなかったが、他の2例ではメチオニンにて中等度以上の陽性、コリン陽性、FDG
にて一例は強陽性、一例では集積は認められなかった。術前診断はいずれもmalignant glioma
として画像上全摘出が行われたが病理診断ではMIB-1 indexは2.8%、3.2%、0%であった。
PXAは一般的に若年に多く、表在性でシストを伴うことの多いGd陽性の腫瘍といわれてい
る。3例中1例は脳実質内発生かつ周囲に浮腫を伴う非典型的な画像所見であり、PETにても全
く集積を示さない症例であった。他の2例ではMRI上Gd陽性の比較的境界明瞭な周囲浮腫を伴わ
ない病変で、PETにおけるメチオニン、FDGの集積は腫瘍の悪性度とは関連しなかっ
た。astrocytomaでは、メチオニンの集積度が悪性度に比例、コリン、FDGは陽性なら悪性 と
考えられている。PETで悪性神経膠腫と思われるが、grade IIであるPXAであった2例を経験し
た。PXAに関するPET所見に関する報告は少なく、病理所見とともに文献的考察を加えて報告を
行う。