カワシマ アキツグ   Kawashima Akitsugu
  川島 明次
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   准教授
言語種別 日本語
発表タイトル 大型椎骨動脈/後下小脳動脈瘤25例の手術成績
会議名 第40回日本脳卒中の外科学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎乙供大樹, 川島明次, 山口浩司, 米山琢, 小林智範, 林正孝, 川俣貴一, 岡田芳和
発表年月日 2011/07/31
開催地
(都市, 国名)
京都
概要 【目的】巨大/大型椎骨動脈/後下小脳動脈瘤の長期的術後経過を含め、自験例25例の手術成績を報告する。【対象・方法】2001年4月から2010年11月に手術加療行った巨大/大型椎骨動脈/後下小脳動脈瘤の25例。フォローアップ期間は0~65ヶ月で平均20.4ヶ月。形態の内訳は、dissection 9例、fusiform 13例、saccular 3例であり、大きさはlarge 19例、giant 6例であった。術式は動脈瘤の形態、位置によりproximal occlusion, trapping, 必要に応じてresectionを選択し、動脈瘤が後下小脳動脈を含んでいる場合は積極的に血行再建術を併用した。【結果】24/25例において術後長期的フォローにおいても画像上の動脈瘤の増大は認めなかった。穿通枝障害、または下位脳神経、延髄の障害等の一過的な症状を認めた症例が3例。永久症状が残存したのは6例であった。また、術前に親血管の閉塞を認めているにもかかわらず、瘤増大を呈し、術中所見で動脈瘤周囲にvasovasorumの著明な発達を認めた症例を一例認めた。また、一例においては、動脈瘤を切除したにもかかわらず、術後徐々に瘤増大を呈した症例を経験した。【結後】椎骨動脈/後下小脳動脈瘤の手術は、下位脳神経障害と穿通枝障害に十分留意しなければならない。瘤切除を行った例では術後嚥下障害等の合併症を呈する例が多く、穿通枝の存在や、下位脳神経、延髄の障害の面から瘤切除(血栓除去)は必要最小限にとどめるべきであると考えられる。Trappingの長期成績は良好であったが、contlrol不可能な大型動脈瘤も存在する。