フタツキ リヨウ   FUTATSUKI Riyou
  二木 了
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   助教
言語種別 日本語
種別 全体執筆
表題 診断に苦慮した結核性肛門周囲膿瘍の1例
書名 臨牀と研究
版・巻・頁 88,1577-1580頁
出版社大道学館出版部
出版地
(都市, 国名)
日本
著者・共著者 二木 了, 東 大二郎, 二見 喜太郎, 富安 孝成, 前川 隆文, 太田 敦子, 原岡 誠司, 岩下 明徳
発行年月 2011/12
概要 30歳男。肛門部痛が出現し、肛門周囲膿瘍の診断で切開排膿術を2回受けたが改善しなかった。精査加療目的で入院した。肛門部所見としては3時方向に前医で留置されたペンローズドレーンがあり、周囲は左側半周にわたり発赤と硬結、圧痛を認めた。圧迫で膿性排液があり、疼痛のため直腸指診は施行できなかった。膨隆部を切開排膿、不良肉芽を掻爬し、シートン法ドレナージを行った。摘出した肉芽組織の組織学的検査から結核の診断に至った。クォンティフェロン検査は陽性で、胸部レントゲン検査では不明であったが、CT検査では右肺上葉に微細な結核病変を指摘した。喀痰培養、便培養は陰性であった。診断後より抗結核剤の4剤併用療法(リファンピシン、イソニアジド、ピラジナミド、エタンブトール)を行い、炎症は速やかに改善し、肛門部病変の再発はなく経過している。