フタツキ リヨウ   FUTATSUKI Riyou
  二木 了
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   助教
言語種別 日本語
種別 全体執筆
表題 術中所見により診断したクローン病小腸癌合併症例
書名 臨牀と研究
版・巻・頁 90,797-801頁
出版社大道学館出版部
出版地
(都市, 国名)
日本
著者・共著者 二木 了, 東 大二郎, 石橋 由紀子, 二見 喜太郎, 前川 隆文, 松井 敏幸, 岩下 明徳
発行年月 2013/06
概要 36歳女。13歳時に急性虫垂炎の診断で虫垂切除術を受けたが、以後も腹痛が持続した。23歳時に小腸大腸型クローン病と診断され、メサラジン、プレドニゾロン、栄養療法を開始したが1ヵ月で通院を自己中断した。25歳時に腸閉塞で入院し、多発小腸狭窄の診断で手術を行った。腹部膨満、激痛を伴う腹痛が出現したため緊急の受診となり、腸閉塞の診断で入院となった。クローン病の再発による多発小腸狭窄を原因とするイレウスの診断とし、イレウス管による腸管減圧治療を2週間行った。吐気、腹痛の自覚症状は改善傾向にあったが、画像上小腸拡張の改善は少なく、外科手術適応術となった。イレウス症状は改善し、術後2日目にイレウス管を抜去した。周術期はとくに合併症なく経過した。その後、再発大腸癌治療に準じてS-1+PAC、S-1+CDDPを使用したが、骨盤内腫瘍の増大を抑制することができず、術後1年6ヵ月癌死した。