スギウラ ヒデカズ
Sugiura Hidekazu
杉浦 秀和 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
種別 | 部分執筆 |
表題 | 慢性腎臓病G5A3で急性脊髄硬膜外血腫を発症し迅速な手術で軽快した1例 |
書名 | 日本透析医学会雑誌 |
ISBNコード | 0914-7136 |
版・巻・頁 | 57,205-209頁 |
出版社 | (一社)日本透析医学会 |
出版地 (都市, 国名) | 東京, 日本 |
著者・共著者 | 中居 杏奈, 杉浦 秀和, 杉浦 尚子, 石塚 史乃, 雨宮 伸幸, 窪田 研二, 坂井 顕一郎, 星野 純一 |
発行年月 | 2024/05 |
概要 | 脊髄硬膜外血腫は,血腫形成により麻痺などの神経症状が進行する疾患である.脳血管障害は慢性腎臓病(CKD)患者にとって重要な合併症であるが,脊髄硬膜外血腫の報告は少ない.63歳男性.糖尿病性腎症を原疾患とするCKD G5A3で,既往歴に,脳梗塞,労作性狭心症があり,アスピリン100mgを内服していた.頸部の伸展運動を行った際に突然,頸部後方の疼痛,四肢の麻痺が出現したため救急車で来院.頸椎MRIでC2-4レベルに血腫を認め,脊髄硬膜外血腫と診断した.ただちにC2-5の血腫除去術を施行した.術後より麻痺は改善傾向となり,手指の巧緻機能も回復した.CKDに対し血液透析を導入し退院.麻痺の改善後,腹膜透析の手技も獲得でき移行した.脊髄硬膜外血腫は,脳梗塞との鑑別に難渋する可能性があり,また,その関連要因は,血液凝固異常,高血圧などが指摘されており,CKDの合併症として,注意を要すると考えられた.(著者抄録) |