ホシノ ジユンイチ   Hoshino Jiyun'ichi
  星野 純一
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
言語種別 日本語
種別 部分執筆
表題 透析患者の腎臓リハビリテーション,サルコペニア対策の視点から 透析時運動指導等加算算定開始後の実態調査報告
書名 日本透析医学会雑誌
ISBNコード 0914-7136
版・巻・頁 57,319頁
出版社(一社)日本透析医学会
出版地
(都市, 国名)
東京, 日本
著者・共著者 祖父江 理, 松沢 良太, 西脇 宏樹, 土田 陽平, 小崎 恵生, 星野 純一, 成田 一衛, 山縣 邦弘
発行年月 2024/05
概要 【背景】2022年4月血液透析患者における『透析時運動指導等加算』算定が開始された.
【方法】腎臓リハビリテーション学会学術委員会にて我が国における透析時運動指導等の実態調査を行った.2023年1月31日付で日本透析医学会年末統計調査参加施設(4,257施設)に対して郵送で質問紙票を送付した.38.9%(1,657施設)より回答を得た.
【結果】「透析時運動指導等」の実施は550施設(回答施設の33%,送付施設の13%)であり,内訳は病院266施設,クリニック281施設であった.「透析時運動指導等」の算定は357施設(送付施設の8%,回答施設の22%,実施施設の65%)であった.理学療法士の指導は36%の施設で行われ,看護師・臨床工学技士のみの指導は25%であった.多くの施設で有酸素運動と下肢筋力トレーニングの併用が行われ,76%の施設で筋力を中心に効果判定の実施を行っていた.実施時間は20分以上30分未満が66%.頻度は週3回が80%であった.また,39%の施設でなんらかの有害事象を経験していたが,詳細な調査の結果重篤な有害事象は報告されなかった.透析時運動指導等を実施していない施設のうち今後実施予定ありは44%であった.実施していない主な理由は人手が足りない(63%),算定の用件を満たせない(36%)(複数回答)であった.
【結論】透析時運動指導等加算の実態調査を実施した.算定開始より1年に満たない時期の調査にもかかわらず,多くの施設で運動療法が実施されていた.