オオツボ テンペイ   Tempei Otsubo
  大坪 天平
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   教授
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 【抗精神病薬・抗うつ薬にみられる重篤副作用の発症率・関連する要因】悪性症候群の発症率・死亡率の変化と近年の知見
掲載誌名 正式名:臨床精神薬理
ISSNコード:13433474
掲載区分国内
出版社 (株)星和書店
巻・号・頁 26(4),357-365頁
著者・共著者 榎本 幸輔, 大坪 天平
発行年月 2023/04
概要 悪性症候群(あるいは神経遮断薬悪性症候群,neuroleptic malignant syndrome:NMS)は現在も向精神薬(特にドパミン遮断作用をもつ抗精神病薬)の副作用として最も重篤なものの1つである。向精神薬服用中の高熱,錐体外路症状,意識障害,急激な自律神経症状を主徴とし,放置すると重篤な転帰を取るため,迅速な対応が必要となる。特に抗精神病薬の開始時,増量時,変更時,あるいは抗パーキンソン病薬の中止時に起こりやすい。対応として,早期発見が肝要で,臨床症状,検査所見から悪性症候群を疑われた場合,原因薬剤を中止する。同時に,循環器・呼吸機能をモニタリングしながら全身管理および,体液・電解質の補正を行う。薬物療法はdantroleneが第一選択であり適応があるが,bromocriptine(適応外)などの併用が効果的である場合もある。抗精神病薬は第一世代から第二世代に置き換わってきており,悪性症候群の発症頻度は少なくなっているが,悪性症候群の発症の危険性や対処法に関する知見の把握は,重篤化の防止に重要である。(著者抄録)
文献番号 2023129615