オオツボ テンペイ   Tempei Otsubo
  大坪 天平
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   教授
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
招待の有無 招待あり
表題 【同種・同効薬の使い分け 疾患×基本薬のエビデンスを整理する】(第5章)精神・神経系の基本薬の使い分け うつ病への抗不安薬・気分安定薬はどう選ぶ?
掲載誌名 正式名:薬事
ISSNコード:00165980
掲載区分国内
出版社 (株)じほう
巻・号・頁 63(7),1413-1421頁
著者・共著者 大坪 天平
発行年月 2021/05
概要 <Key Points>●うつ病にベンゾジアゼピン系抗不安薬を併用する場合は、治療初期の短期間(約4週間)にとどめ、漫然と長期使用にならないように注意する。●一般に、うつ病に抗不安薬を使用するのは、うつ病と不安症(あるいは不安性の苦痛)が併存する場合であるが、各国のガイドライン上、その場合も抗うつ薬単剤で対応することが推奨されている。しかし、抗不安薬もうまく使用すれば、抗うつ薬が効果発現するまでの場つなぎとして有効であることもある。●気分安定薬とは、気分の波を抑制する気分安定作用を期待して用いられる薬剤の総称であり、炭酸リチウム、抗てんかん薬系気分安定薬、第二世代抗精神病薬系気分安定薬がある。●うつ病にいわゆるバイポラリティ(あるいは、双極スペクトラム)の特徴をもつ場合、あるいは、難治性うつ病の場合、気分安定薬を併用することが多い。●気分安定薬は、それぞれ一長一短で、炭酸リチウムは治療有効血中濃度の幅が狭いこと、バルプロ酸は妊娠可能な女性への投与は原則禁忌であること、カルバマゼピンとラモトリギンの副作用としての皮疹が問題となること、第二世代抗精神病薬系気分安定薬は、代謝系副作用が問題となるものが多いことなどがあげられる。(著者抄録)
文献番号 2021230121