イイダ トモヒロ   IIDA Tomohiro
  飯田 知弘
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 白内障および硝子体手術後における眼圧の長期経過
掲載誌名 正式名:眼科臨床紀要
ISSNコード:18825176
掲載区分国内
出版社 眼科臨床紀要会
巻・号・頁 12(2),97-102頁
著者・共著者 竹下 恵理, 小暮 朗子, 小暮 俊介, 高橋 洋平, 江村 純子, 萩原 蓉子, 飯田 知弘
担当区分 最終著者
発行年月 2019/02
概要 目的:白内障および硝子体手術における長期術後眼圧経過について検討した。対象:対象は、2014年4月〜2016年1月に白内障手術、硝子体単独手術および白内障併施硝子体手術を施行し、1年以上の術後眼圧経過を追えた正常眼203例264眼。男性88例、女性115例、内訳は、白内障手術群(C群)74例129眼、硝子体手術群(V群)31例37眼、白内障併施硝子体手術群(CV群)98例98眼である。術前眼圧と術後1週間、1、3、6および12ヵ月の眼圧を比較し、その変化について検討した。結果:術前眼圧は、C群13.8mmHg、V群13.3mmHg、CV群14.0mmHgであった。術後1週間、1、3、6、12ヵ月の眼圧は、C群では12.8mmHg、12.7mmHg、12.1mmHg、11.7mmHg、12.5mmHgといずれの時点でも有意に低下し(p<0.01)、6ヵ月で最大14.5%の眼圧低下を認めた。V群では14.8mmHg、13.6mmHg、13.4mmHg、13.5mmHg、13.3mmHgといずれの時点でも有意な変化はなかった。CV群では、術後1、3、6ヵ月でそれぞれ12.9mmHg、13.2mmHg、13.1mmHgと有意な低下を認めたが(p<0.01)、術後1週間および12ヵ月では術前眼圧との有意差はみられなかった。重回帰分析ではC群、V群、CV群ともに術後眼圧変化量に関わる因子は術前眼圧であった。結論:白内障手術は長期にわたる眼圧下降効果があり、加齢による眼圧上昇および緑内障発症のリスクを軽減する可能性が示唆された。(著者抄録)
文献番号 2019161438