イシザキ スミコ   Ishizaki Sumiko
  石﨑 純子
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   准教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 イトラコナゾール内服によるケルスス禿瘡加療中に入院を要する肝障害をきたした1例
掲載誌名 正式名:Medical Mycology Journal
ISSNコード:21856486/2186165X
掲載区分国内
出版社 (一社)日本医真菌学会
巻・号・頁 58(4),J105-J111頁
著者・共著者 池田 英里†, 渡邉 荘子, 澤田 美月, 二宮 淳也, 出来尾 格, 石崎 純子*, 藤林 真理子, 田中 勝, 原田 敬之
担当区分 責任著者
発行年月 2017/10
概要 67歳女性のケルスス禿瘡に対してイトラコナゾール(ITCZ)を投与中に、薬剤性肝機能障害を生じた症例を報告する。1ヵ月前より左側頭部に紅色丘疹が出現し、初診時、黄色痂皮、びらん、浸潤、脱毛を伴う結節を呈した。臨床、組織、および培養所見よりTrichophyton rubrumによるケルスス禿瘡と診断した。血液検査で肝胆道系酵素正常、併用内服薬もなく、ITCZ 100mg/日、連日投与を開始した。皮疹は順調に軽快傾向を示したが、内服開始1ヵ月後、著明な肝障害が発覚した。ITCZを中止のうえ、薬剤性肝障害の診断で内科入院となった。検査値はAST 232IU/L、ALT 465IU/L、T-bil 6.1mg/dL、D-bil 3.9mg/dLまで上昇した。入院安静、ウルソデオキシコール酸内服加療にて、ITCZ内服開始から2ヵ月半で肝胆道系酵素は正常値に復した。皮疹に対する治療はITCZ中止後経過観察のみとしたが再燃なく治癒した。ITCZ 100mg/日連日内服においても肝障害に対する十分な注意が必要である。(著者抄録)
文献番号 2018321370