ハギワラ ノブヒサ   Nobuhisa Hagiwara
  萩原 誠久
   所属   その他 その他
   職種   非常勤嘱託
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
招待の有無 招待あり
表題 【脂質異常症治療の最新動向-スタチンを軸とした展開】エゼチミブ治療のEvidence
掲載誌名 正式名:カレントテラピー
ISSNコード:0287-8445
掲載区分国内
出版社 (株)ライフメディコム
巻・号・頁 37(10),959-964頁
著者・共著者 萩原誠久†
担当区分 筆頭著者
発行年月 2019/10
概要 脂質異常症では、スタチンによって厳格にLDL-コレステロール(LDL-C)を管理することにより心血管イベントが有意に改善することが明らかになっている。一方、コレステロール値は、肝臓の合成と小腸からの吸収で調節されており、強力なスタチンは小腸からの吸収を亢進させるためLDL-Cが下がりにくいことも知られている。また、強力なスタチンは筋肉痛、肝障害などでアドヒアランスが低下することも報告されている。エゼチミブは小腸におけるコレステロール吸収を阻害し、LDL-Cを低下させる。特に、スタチンとの併用により、強力にLDL-Cを低下させる効果がある。これまで、心血管イベント抑制効果を検討した臨床試験では欧米のIMPROVE-IT試験と日本のHIJ-PROPER試験がある。IMPROVE-IT試験では、シンバスタチンとエゼチミブ併用により心血管イベントが約6%有意に抑制された。一方、HIJ-PROPER試験ではピタバスタチンとエゼチミブ併用によりLDL-Cは65mg/dLまで低下し、心血管イベントは11%低下したが統計上の有意差は得られなかった。しかし、サブ解析ではコレステロール吸収マーカーであるシトステロール高値群で、エゼチミブ併用療法が有意に心血管イベントの発生を抑制した。本章では現状のエゼチミブ治療のエビデンスに関して述べる。(著者抄録)
文献番号 2019371460