ヌノダ シンイチ   SHINICHI NUNODA
  布田 伸一
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   特任教授
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 心臓移植における抗体関連型拒絶反応
掲載誌名 正式名:今日の移植
略  称:今日の移植
ISSNコード:09160094
掲載区分国内
出版社 (株)日本医学館
巻・号・頁 28(5),531-536頁
著者・共著者 布田伸一†
担当区分 筆頭著者
発行年月 2015/11
概要 心臓移植後発症する拒絶反応の10〜20%に抗体関連型拒絶反応(AMR)がある。一般的に、移植後の比較的早期に出現するが、慢性期にも生じ、またAMRが再発する例や組織学的・免疫組織学的に障害の強い例は特に予後がわるい。診断には心筋生検組織のC4d免疫染色が有用で、移植後早期では2週後と4週後に、その後は3、6、12ヵ月後に検査することが望ましい。AMRの臨床上の重要点は、予後のわるさと慢性期のCAV発症であるため、早期診断、早期治療が重要である。治療は、血漿交換、免疫グロブリン大量静注療法(IVIG)、抗CD20monoclonal抗体(rituximab)、コルチコステロイド使用や、免疫抑制療法の変更・調節(シクロホスファミド使用、シクロスポリンからタクロリムスへの変更)、また重度AMRで血行動態が破綻した場合には、カテコラミン使用や、大動脈バルーンポンプ、補助人工心臓の使用も考慮される。(著者抄録)
文献番号 2016074905