ナガシマ ヨウジ   Nagashima, Yoji
  長嶋 洋治
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 先天性心疾患における不死化B細胞株由来induced pluripotent stem (iPS) 細胞の樹立
掲載誌名 正式名:日本小児循環器学会雑誌
略  称:日小児循環器会誌
ISSNコード:0911-1794/2187-2988
掲載区分国内
出版社 (NPO)日本小児循環器学会
巻・号・頁 31(6),313-319頁
著者・共著者 川口奈奈子†, 羽山恵美子, 古谷喜幸, 島田光世, 沖田圭介, 長嶋洋冶, 松岡瑠美子, 中西敏雄*
発行年月 2015/12
概要 背景:先天性心疾患患者や遺伝性不整脈患者で観察される心電図の波形異常は、心筋細胞におけるチャネルの異常や細胞肥大などによって生じる。我々は、これまでに先天性心疾患患者や遺伝性不整脈患者からEpstein-Barr(EB)ウイルス感染により不死化したB細胞株を樹立し、疾患原因遺伝子ならびにその変異を同定し、マウスモデルなどを用いて変異に関する機能解析を行ってきた。目的:疾患特異的induced pluripotent stem(iPS)細胞由来心筋細胞を作製して機能解析を行うため、心疾患患者由来の不死化B細胞株からiPS細胞の作製を行った。方法:洞不全症候群患者の不死化B細胞株にマウスp53DD(dominant-negative)、ヒトc-MYC、LIN28、SOX2、KLF-4、OCT3/4を電気刺激により導入した。結果:遺伝子導入から約3週間の培養後、iPS細胞の形状を示す細胞が観察された。この細胞は、免疫染色の結果、胚性幹細胞(Embryonic stem cell)のマーカーとされる、Oct4、TRA-1-60、SSEA4、Nanog陽性であり、アルカリフォスファターゼ活性が陽性反応を示した。iPS細胞化においても、患者が有する遺伝子変異は保持され、EBウイルスのゲノムはiPS細胞化により消失した。考察:疾患特異的iPS細胞が得られた。iPS化においても、疾患遺伝子の変異が保持され、EBウイルスの遺伝子発現が消失することは、ウイルスが影響しない病態モデルが作製可能であると考えられる。結論:山中4因子とmp53DD、hLIN28遺伝子を導入して患者由来不死化B細胞から疾患特異的iPS細胞が作製されたことから、病態モデルの作製が期待される。(著者抄録)
DOI 10.9794/jspccs.31.313
文献番号 2016123754