フルカワ トオル
FURUKAWA Tooru
古川 徹 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 客員教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 膵液採取方法を工夫して診断できた膵管内乳頭粘液性腺癌由来浸潤癌の1例 |
掲載誌名 | 正式名:Progress of Digestive Endoscopy ISSNコード:13489844/21874999 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本消化器内視鏡学会-関東支部 |
巻・号・頁 | 88(1),192-193頁 |
著者・共著者 | 奥野奈央†*, 高山敬子, 赤尾潤一, 味原隆大, 五十嵐悠一, 長尾健太, 田原純子, 清水京子, 徳重克年, 中村真一, 古川 徹 |
担当区分 | 最終著者 |
発行年月 | 2016/06 |
概要 | 症例は60歳代男性で、主訴は心窩部痛と体重減少であった。エコーで膵頭部腫瘤を指摘され、造影CTで膵管内乳頭粘液性腺癌(IPMC)由来の浸潤性膵癌が疑われた。入院時CTでは膵頭部に54mmの腫瘤があり、内部は不均一に造影され辺縁は不整であった。内部に拡張した主膵管と分枝膵管を伴い、主膵管は尾側で拡張し、尾側膵実質が萎縮していた。腫瘍により総胆管は閉塞し、肝内胆管拡張、胆管浸潤、十二指腸浸潤を認めた。内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)を施行したが、膵管は粘液の透亮像のため描出が困難であった。再度ERCPを施行する際、通常使用する造影カテーテルより太い管を膵管へ挿管し、内視鏡の吸引システムの陰圧を利用して膵液を採取した。この工夫により粘稠度の高い膵液を採取できた。核の腫大・不整、細胞の重層化と乳頭状増殖を認め、高度異形成の腸管型IPMCと診断した。胆管ステント留置後に化学療法を開始し、現在も継続中である。 |
文献番号 | 2016386632 |