ヨシザワ ヤスヨ
  吉澤 裕世
   所属   看護学部 看護学科
   職種   非常勤講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 栄養(食・口腔機能)・運動・社会参加の包括的フレイルチェックによる高齢者の行動変容に関する質的研究
掲載誌名 正式名:日本未病システム学会雑誌
ISSNコード:13475541
掲載区分国内
出版社 (一社)日本未病システム学会
巻・号・頁 24(2),84-87頁
著者・共著者 高橋 競, 田中 友規, Unyaporn Suthutvoravut, 吉澤 裕世, 藤崎 万裕, 飯島 勝矢
発行年月 2018/08
概要 高齢者の未病を防ぐためには、フレイル兆候の早期発見と行動変容が重要である。本研究は、我々が開発した「栄養(食・口腔機能)・運動・社会参加の包括的フレイルチェック(以下、フレイルチェック)」による参加者の行動変容への効果を、質的研究法を用いて分析することを目的とした。平成27〜28年度のフレイルチェック終了時アンケートに記載された行動変容に係る自由記述欄の回答を、質的研究法により分析した。演繹的に作成したカテゴリー(栄養・運動・社会参加の3分野と関心期・準備期・実行期・維持期の4つの行動変容ステージ)にテキストデータを振り分け、各カテゴリー内のテキストデータを帰納的に分析し、フレイルチェックの効果を表す主題を抽出した。分析には、質的データ分析ソフトウェアNVivo 10を使用した。平成27〜28年度のフレイルチェック参加者のうち、自由記述欄に回答を記載した559名分のデータを分析した。フレイルチェックの効果として3つの主題を抽出した。まず、準備期への効果として「新たな気づきの付与」を抽出した。次に、準備期及び実行期への効果として「新たな目標設定の促進」を抽出した。そして、維持期への効果として「自己肯定感の強化」を抽出した。高齢者の未病対策を進めるためには、あらゆる行動変容ステージにおいて、高齢者の行動を変えていくことが重要である。本研究は、フレイルチェックによる行動変容への効果を、行動変容ステージ毎に示した。フレイルチェックは、関心期にはフレイル兆候の新たな気付きを与え、準備期及び実行期の新たな目標設定を促進し、維持期において自己肯定感を強める、未病対策に有効な取り組みであることが示唆された。(著者抄録)
文献番号 2019025457