タケミヤ タカコ   TAKEMIYA TAKAKO
  竹宮 孝子
   所属   医学部 医学科
   職種   准教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 mPGES-1ノックアウトマウスを用いた鉄代謝蛋白hepcidinの調節機能の検討
掲載誌名 正式名:東京女子医科大学雑誌
ISSNコード:00409022
掲載区分国内
巻・号・頁 79(12),499-504頁
著者・共著者 矢吹 恭子, 土谷 健, 竹宮 孝子, 山形 要人, 新田 孝作
発行年月 2009/12
概要 腎性貧血の治療に鉄代謝の動態把握の重要性が改めて指摘されている。最近の分子生物学的手法により体内の鉄代謝に関わる蛋白の遺伝子配列が相次いで報告された。個体レベルでの鉄代謝制御に関してもヘプシジンと呼ばれる蛋白質が報告され、体液中の鉄濃度を減少させるよう負の制御を行うことが指摘されている。今回、その調節に関わる病態につき実験動物モデルで検討した。対象はプロスタグランディンE2の合成酵素遺伝子の一つをノックアウトしたマウス(mPGES-1(-/-):microsomal prostaglandin E synthetase-1(-/-))および、その野生型マウス(mPGES-1(+/+))とした。病態モデルとして、外因性LPS(lipopolysaccharide)投与の敗血症マウスと内因性のストレスを誘発する腎虚血再灌流(IRI)マウスを作製し、それぞれ肝および腎でのヘプシジンmRNA発現をreal time PCRで確認した。腎機能は血清クレアチニンの測定によった。ヘプシジンmRNAは肝のみでなく、腎での発現も確認されたが、発現量は少なかった。LPSで腎、肝ともに発現が誘導されたが、mPGES-1(-/-)マウスでは誘導が低下していた。IRIでは、腎での誘導は野生型でも有意差はなかったが、肝では有意に上昇し、その程度はノックアウトマウスで軽度であった。腎機能の低下率はPGE2のノックアウトマウスで軽減されていた。従来のLPSなどの炎症刺激に加え、臓器の虚血などのストレスもヘプシジンの誘導因子となりうると推定された。また合成酵素の欠損のあるモデルでの結果は、PGE2の合成系も誘導に関わると考えられた。(著者抄録)
文献番号 2010103741