カワシマ アキツグ   Akitsugu Kawashima
  川島 明次
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 発達したhigh jugular bulbを呈する聴神経腫瘍に対してanterior transpetrosal approachが有用だった1手術症例
掲載誌名 正式名:脳神経外科ジャーナル
ISSNコード:0917950X
掲載区分国内
出版社 日本脳神経外科コングレス
巻・号・頁 28(11),727-732頁
著者・共著者 荒井 孝至, 橋本 和敏, 川島 明次, 長原 歩, 中村 彰一, 川俣 貴一
発行年月 2019/11
概要 聴神経腫瘍の摘出手術において、gross-total resection(GTR)は再発予防の点で重要である。一般的によく選択されるアプローチはretrosigmoid approachであるが、内耳道内にアプローチする際に内耳道後壁を削る必要がある。そのためhigh jugular bulb(HJB)の症例ではHJBの損傷のリスクが高くなるが、HJBを呈する症例に対する確立されたstrategyはない。今回われわれはanterior transpetrosal approach(ATP)を選択することによってHJB損傷のリスクを回避した。症例は51歳男性。主訴は左重度難聴。最長径24mm大のKoos grade IVの左聴神経腫瘍を認めた。Jugular bulbが発達した後頭蓋内に著明に張り出すHJBを認め、先ほど述べた理由からATPで腫瘍を摘出し腫瘍を安全に全摘出することができた。ATPはHJBを呈する聴神経腫瘍摘出におけるアプローチの選択肢の1つになり得ると考えられた。(著者抄録)
文献番号 2020083324