カワシマ アキツグ   Akitsugu Kawashima
  川島 明次
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 Superficial temporal artery-middle cerebral artery bypassを用いたsurgical flow reductionが奏効した小児再発大型内頸動脈瘤の1例
掲載誌名 正式名:脳卒中の外科
ISSNコード:09145508/18804683
掲載区分国内
出版社 (一社)日本脳卒中の外科学会
巻・号・頁 44(5),385-389頁
著者・共著者 菊田 敬央, 川島 明次, 小林 智範, 船津 堯之, 谷野 絵美, 堀澤 士朗, 岡田 芳和
担当区分 2nd著者,責任著者
発行年月 2016/09
概要 症例は6歳男児で、3歳時にクモ膜下出血を発症し、緊急手術し、脳血管造影で右内頸動脈(ICA)に後方向きに長径2cmの大型嚢状脳動脈瘤を認めた。初回手術で、浅側頭動脈(STA)を温存し、右前頭側頭開頭を行った。動脈瘤周囲のICA血管壁に明らかな異常所見は確認できなかった。2本のクリップを用い、後交通動脈(PCOM)を温存して頸部クリッピングを行った。クリッピングした周囲のICAにテフロンフェルトを用いコーティングした。術後15日、3D-CTで動脈瘤は消失していた。神経脱落症状なく退院した後、発達遅延もなく良好な経過を辿ったが、初回術後3年(6歳時)で動脈瘤の再増大を認め、再手術した。2回目術後経過は、術後神経脱落症状を認めず、術後9日で独歩退院した。術後6ヵ月での脳血管撮影では動脈瘤は消失、STA-MCAバイパスの血流は増加し、MCA領域の広い範囲を灌流していた一方で、対側からのクロスフローは術前より減少していた。術後20ヵ月、動脈瘤の消失が確認された。
文献番号 2017008028