イセキ ヒロシ   ISEKI Hiroshi
  伊関 洋
   所属   研究施設 研究施設
   職種   非常勤講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 非挿管患者の呼吸管理に有用であるフロースルーカプノメータに関する研究
掲載誌名 正式名:東京女子医科大学雑誌
ISSNコード:00409022/24326178
掲載区分国内
出版社 東京女子医科大学学会
巻・号・頁 78(2-3),103-110頁
著者・共著者 山森伸二†, 森岡 宣伊, 尾崎眞, 伊関洋
発行年月 2008/03
概要 カプノメータは麻酔下で気管挿管された患者の呼吸のモニタとして広く使用されているが、最近は挿管されずに自発呼吸している患者の呼吸のモニタとしても使用されるようになった。従来のサイドストリーム方式(サンプリング方式)のカプノメータは、終末呼気二酸化炭素濃度(etCO2)を測定するためにネーザルカニュラを患者に装着し、呼気ガスを吸引して測定器本体まで導く必要があった。そのため、口呼吸や低換気において呼気ガスが大気で希釈されてetCO2の精度が劣ると報告されている。我々は本研究において、吸引が不要な非挿管患者用のフロースルー方式のカプノメータ、cap-ONEを開発し、カプノグラムおよびetCO2の精度を従来のサイドストリームカプノメータと比較した。自発呼吸モデルの実験では、通常換気と低換気状態において鼻呼吸と口呼吸で得られたカプノグラムを基準のカプノグラムと比較した。ボランティア試験では、鼻呼吸で得られたカプノグラムを基準として口呼吸で得られたカプノグラムと比較した。自発呼吸モデルの通常換気および低換気では、cap-ONEはカプノグラムもetCO2も基準とほぼ一致した。一方、サイドストリームカプノメータでは低換気においてカプノグラムが歪み、その結果etCO2の精度は低かった。ボランティア試験では、cap-ONEは口呼吸において鼻呼吸と同様に典型的なカプノグラムが得られetCO2の精度も高かった。一方、サイドストリームカプノメータではカプノグラムが歪み、その結果etCO2の精度は低かった。cap-ONEは吸引しないので希釈が起こりにくく、etCO2の精度が高く、非挿管患者の呼吸管理に有用である。(著者抄録)
学位授与番号
甲第440号
学位授与年月日
2008-02-15
文献番号 2008195951