マルコ イチロウ
  丸子 一朗
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   准教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 光干渉断層血管撮影による滲出型加齢黄斑変性の脈絡膜新生血管検出
掲載誌名 正式名:日本眼科学会雑誌
ISSNコード:00290203
掲載区分国内
出版社 (公財)日本眼科学会
巻・号・頁 122(10),744-752頁
著者・共著者 丸子 一朗, 古泉 英貴, 河野 泰三, 長谷川 泰司, 荒川 久弥, 飯田 知弘
担当区分 筆頭著者
発行年月 2018/10
概要 目的:光干渉断層血管撮影(OCTA)は滲出型加齢黄斑変性(AMD)の脈絡膜新生血管(CNV)検出に有用であるが、その検出力はアーチファクトやセグメンテーションエラーによって左右される。今回、滲出型AMDの連続症例において手動解析や画質不良例除外などを行わずOCTA内蔵ソフトウェアの自動解析のみによるCNVの描出の有無を調査した。対象と方法:東京女子医科大学眼科を受診した未治療滲出型AMDの連続症例24例25眼(男性19例、女性5例、平均75.4歳)。全例で眼底所見、フルオレセインおよびインドシアニングリーン蛍光眼底造影と光干渉断層計で活動性のあるAMDと診断した。診断後にOCTAで自動解析された画像をもとにCNV所見の有無を評価した。OCTAの画質不良例も除外せず対象に含めた。結果:連続24例25眼の内訳は典型AMD 11眼。ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)11眼、網膜血管腫状増殖(RAP)3眼。OCTAによりCNVは88.0%(25眼中22眼)で検出され、病型別には典型AMD 90.9%、PCV 81.8%、RAP 100%で検出された。CNVが検出できなかった3眼では網膜色素上皮剥離3眼(100%)、広範な網膜下出血2眼(66.7%)がみられた。今回の検討では1眼で画質不良であったが、CNVの判定は可能であった。結論:AMDにおけるCNVは現行OCTAの自動解析で88%と高率に検出された。検出を妨げる要因は網膜色素上皮剥離、広範な網膜下出血であった。(著者抄録)
文献番号 2019032980