ホシノ ジユンイチ   HOSHINO Junichi
  星野 純一
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
論文種別 症例報告
言語種別 英語
査読の有無 査読なし
表題 ループス腎炎患者におけるネフローゼ症候群に対するカルシニューリン阻害薬投与後のグルココルチコイド治療中止の成功(Successful Discontinuation of Glucocorticoid Treatment after Administration of a Calcineurin Inhibitor for Nephrotic Syndrome in a Patient with Lupus Nephritis)
掲載誌名 正式名:Internal Medicine
ISSNコード:09182918/13497235
掲載区分国外
出版社 (一社)日本内科学会
巻・号・頁 62(7),pp.1037-1041
著者・共著者 Sawamura Masato, Sawa Naoki, Ikuma Daisuke, Oba Yuki, Yamanouchi Masayuki, Sekine Akinari, Mizuno Hiroki, Hasegawa Eiko, Suwabe Tatsuya, Hoshino Junichi, Kono Kei, Kinowaki Keiichi, Ohashi Kenichi, Ubara Yoshifumi
発行年月 2023/04/01
概要 症例は67歳女性。24年前からループス腎炎(LN)を有し、タンパク尿増加の評価のために来院した。43歳時に全身性エリテマトーデスと診断され、プレドニゾロン(PSL)とアザチオプリンでタンパク尿は消退していたが、49歳時に無菌性骨壊死が出現してPSLを漸減していた。52歳時のPSL用量は5mg/日で、タンパク尿が1.2g/日であったために40mg/日に増量すると、タンパク尿は消退した。57歳時、PSL用量を25mg/日に減量すると、タンパク尿が3.7g/日に増加した。ミゾリビンを併用したが、PSLは減量できなかった。腎生検を行い、クラスIV-G(A) LNと診断された。初回腎生検後、PSL用量を40mg/日に増量し、ネフローゼ症候群の診断下でシクロスポリンA(CyA)投与を開始した。1年後、タンパク尿は0.1g/日に減少した。PSLは3年後に漸減中止し、CyAは継続した。タンパク尿の再発は認めなかった。67歳時に2回目の腎生検を行い、LNの完全寛解が判明した。CyAを中止してタクロリムス投与を開始した。10年後に3回目の腎生検を行い、LNの完全寛解が確認された。
DOI 10.2169/internalmedicine.0160-22
文献番号 X411590012<Pre 医中誌>
PMID 36070938