カツマタ ヤスヒロ
勝又 康弘 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 講師 |
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論文種別 | その他 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【精神科で見落とされやすい身体疾患】膠原病における自己抗体と精神症状の関連 |
掲載誌名 | 正式名:精神科治療学 ISSNコード:09121862 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)星和書店 |
巻・号・頁 | 34(11),1263-1267頁 |
著者・共著者 | 勝又 康弘 |
発行年月 | 2019/11 |
概要 | 膠原病と精神症状との病態的関連については、全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)において最も明らかである。SLE患者においてはせん妄、精神病性障害などさまざまな精神症状が生じうる。せん妄や精神病性障害の原因として何らかの器質的疾患を疑い、SLEを鑑別に含めるのであれば、抗核抗体を測定する。抗核抗体が陰性(80倍未満)であれば、ほかに頬部紅斑などの特異的所見がない限りはSLEは除外してかまわない。一方、実臨床レベルでは、膠原病の精神症状と特異的に関連する自己抗体は「ない」と言っても過言ではない。SLE患者において、SLEの疾患標識抗体でもある抗dsDNA抗体が陰性でも、SLEによる精神症状を否定することはできない。逆に、抗dsDNA抗体や抗リボソームP抗体、抗NMDA受容体抗体などが陽性だからSLEによる精神症状だろう、というような判断もできない。(著者抄録) |
文献番号 | 2020056413 |