オオツル タダヒコ   Tadahiko Ohtsuru
  大鶴 任彦
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   非常勤講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 THAにおけるSL-PLUS MIAステムと通常のZweymueller型ステムとのX線変化の比較
掲載誌名 正式名:Hip Joint
ISSNコード:03893634
掲載区分国内
出版社 日本股関節学会
巻・号・頁 42(1),684-688頁
著者・共著者 宗像裕太郎†, 大鶴任彦, 森田裕司, 加藤義治
発行年月 2016/08
概要 2013年以降SL-PLUS MIA型(MIA)、またはZweymueller型ステム(ZM)を使用して同一術者で行なった初回THA症例中、6ヵ月以上経過観察した44関節(男性5関節、女性39関節、平均年齢68歳、平均経過観察期間13.7ヵ月)をMIA 群27関節とZM群17関節に分け、X線変化を比較検討した。その結果、ステムアライメントは単純X線正面像で3度以上の内外反を有意とした場合、MIA群は全例が中間位で、ZM群は内反設置が3関節、残りは中間位であった。2mm以上のステム沈下はMIA群の1関節のみに認められたが、最終経過観察時まで沈下は進行していなかった。Radiolucent lineは明らかに認められなかったものがMIA群3関節、ZM群4関節であった。近位のみ2mm以下認めたものはMIA群14関節、ZM群12関節、近位のみ3mm以上認めたものがMIA群5関節、ZM群1関節であった。また、遠位まで及んだものがMIA群5関節、ZM群0関節であった。Stress shieldingはEnghの方法に従い最終経過観察時の単純X線2方向で評価したところ、1度以下がMIA群19関節、ZM群15関節、2度以上はMIA群8関節、ZM群2関節、3度以上はMIA群5関節、ZM群0関節であった。cortical hypertorophy(CH)はMIA群で8関節、ZM群で0関節であった。CHがみられたもののDorr分類の内訳はType Bが2関節、Type Cが4関節であり、Type Aの症例はみられなかった。以上より、MIAはZMに比べより遠位に固定されるステムと考えられた。
文献番号 2017076439