イグチ シゲカズ
  井口 成一
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   非常勤講師
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 ペア血清抗体価で診断した輸入肝蛭症の1例
掲載誌名 正式名:Clinical Parasitology
ISSNコード:13415190
掲載区分国内
出版社 日本臨床寄生虫学会
巻・号・頁 29(1),46-48頁
著者・共著者 ◎中村 ふくみ[内山], 佐原 利典, 田宮 彩, 大西 健児, 五十嵐 悠一, 溝渕 莉恵, 吉田 敦, 井口 成一, 菊池 賢, 丸山 治彦
発行年月 2018/12
概要 症例は20代女性で、夫の帯同でシンガポールへ移住したが体調不良のため帰国し、肺結節影、肝内占拠性病変、好酸球増多を指摘された。肝生検と生検組織の病原体ゲノム解析で有意な所見は得られなかったが、肝蛭IgG抗体価の上昇がみられ肝蛭症と診断した。トリクラベンダゾールによる治療目的で当科に入院となった。内服2日目に37.8℃の発熱がみられ、右季肋部痛の自発痛がみられたが、その後は発熱が持続することなく経過し、右季肋部痛も自然経過で消失した。トリクラベンダゾールとの相互作用によりタクロリムスの血中濃度が上昇する可能性があったため、連日タクロリムス血中濃度を測定したが、血中濃度の上昇は認めなかった。トリクラベンダゾール投与から1週間経過観察を行い、問題なく経過したため退院した。
文献番号 2019223763