ニワ ユキコ   Yukiko Niwa
  丹羽 由紀子
   所属   医学部 医学科(附属八千代医療センター)
   職種   講師
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 高用量toremifeneにより著明に腫瘍マーカーが低下した常用量toremifeneおよびAromatase Inhibitor耐性再発乳癌の一例
掲載誌名 正式名:外科治療
ISSNコード:04332644
掲載区分国内
出版社 (株)永井書店
巻・号・頁 100(1),106-109頁
著者・共著者 小林 宏暢, 丹羽 由紀子, 村岡 曉憲, 田上 鑛一郎
発行年月 2009/01
概要 63歳女。14年前に左乳癌で切除術を受けた既往があった。健診の胸部X線で胸膜の異常を指摘され、CTで左胸膜の凹凸不整な肥厚を認め、腫瘍マーカーはCEA 51.7ng/ml、CA15-3 97.4 U/mlと上昇していた。乳癌再発と診断し、5FU 200mg/日とtamoxifen(TAM)20mg/日を開始した。3ヵ月後に下肢深部静脈血栓症を来たし、TAMの副作用と考えtoremifene(TOR)40mg/日に変更した。腫瘍マーカーはその後も上昇を認め、以降ほぼ半年のサイクルで5FU 200mg/日とanastrozole 1mg/日、5'-DFUR 800mg/日とexemestane(EXE)25mg/日、Capecitabine 2400mg/日とEXE 25mg/日、5'-DFUR 800mg/日とmedroxy progesterone acetate 600mg/日とcyclophosphamide 100mg/日を順次試みた。長期間病状の進行は抑えられたが、多発骨転移を認めたため高用量TOR 120mg/日を開始した。上昇していたCEAは著明に低下し、その後1年9ヵ月は変化なく状態も安定化していた。その後の増悪に対してはletrozole 2.5mg/日、TS-1 100mg/日などで対応している。
文献番号 2009072518