カコガワ ジユン
  水主川 純
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 出生前診断した胎児腹壁破裂の3症例
掲載誌名 正式名:神奈川産科婦人科学会誌
ISSNコード:09102485
掲載区分国内
出版社 神奈川産科婦人科学会
巻・号・頁 54(1),63-67頁
著者・共著者 阿部 恭子, 水主川 純, 鈴木 季美枝, 中村 真, 長谷川 潤一, 河村 和弘, 鈴木 直
担当区分 2nd著者,責任著者
発行年月 2017/09
概要 胎児腹壁破裂は腹腔内臓器の脱出を伴う腹壁の全層欠損である。本疾患は超音波検査などにより90%以上の症例が出生前診断されており、新生児治療の進歩に伴い、その生命予後は良好な疾患とされているが、子宮内胎児死亡や腸管合併症をきたす場合がある。今回、我々は出生前診断した胎児腹壁破裂の3症例を経験したので報告する。症例はいずれも20代の初産婦であった。症例1は妊娠22週に本疾患と診断され、胎児発育は当該妊娠週数相当であり、脱出腸管の管腔径は10mm未満で推移した。症例2は妊娠31週に本疾患、胎児発育不全と診断され、脱出腸管の管腔径は16mmで推移した。症例1は予定帝王切開、症例2は陣痛発来のため緊急帝王切開が施行され、児はsilo形成による待機的管理が行われた。症例3は妊娠28週に本疾患、胎児発育不全と診断され、妊娠30週の脱出腸管の管腔径は25mmであり、妊娠32週には胃胞の拡張を認めた。妊娠35週に胎児機能不全のため緊急帝王切開が施行され、児は離断型小腸閉鎖の診断にて日齢0に緊急手術が施行された。本疾患における出生前の超音波検査による予後不良因子は一定の見解が得られておらず、胎児well-being、脱出腸管や胃胞の拡張の有無に関する慎重な評価が重要であろう。今後、多施設による前方視的な研究が行われ、胎児腹壁破裂における出生前の予後因子の抽出と管理方針の確立が望まれる。(著者抄録)
文献番号 2018006296