カコガワ ジユン
  水主川 純
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 【静脈血栓症】子宮腺筋症合併妊娠中にDVTを併発し,中絶後にDIC・SIRSに至り集学的治療により救命できた一例
掲載誌名 正式名:関東連合産科婦人科学会誌
ISSNコード:21860610/21860629
掲載区分国内
出版社 (一社)関東連合産科婦人科学会
巻・号・頁 49(1),161-167頁
著者・共著者 中西 美紗緒, 大西 賢人, 木村 直樹, 大垣 洋子, 水主川 純, 桝谷 法生, 定月 みゆき, 五味淵 秀人, 箕浦 茂樹
発行年月 2012/03
概要 33歳女。妊娠11週4日、再度突然の下腹痛と性器出血を認め切迫流産の診断で入院した。12週0日、左下肢の腫脹、疼痛を訴えた。DVTを疑い下肢超音波検査を施行し、左外腸骨静脈から左浅大腿静脈遠位部までの血栓を認めた。プレグランディン腟錠による中期中絶を施行した。中絶直後より強い下腹痛を認め、SIRSと診断した。腹痛、発熱はやや軽快したが、再度突然の右下肢痛を訴えた。DVT再発を疑い緊急CTを施行し、新たに右外腸骨静脈以下の静脈血栓を認め、ヘパリンの持続点滴を再開した。大量性器出血を認め、急速に無尿、急性腎不全に至った。抗凝固療法を中止し、抗DIC治療を開始した。全身の循環動態が安定しないため、持続的血液濾過透析を開始した。腹式単純子宮全摘出術を施行し、DICおよび全身状態は速やかに改善したが、腎機能障害は残存し慢性腎不全へ移行した。血液透析を離脱することなく、術後82病日に退院した。
文献番号 2012236975