カコガワ ジユン
  水主川 純
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
招待の有無 招待あり
表題 妊婦健診体制を再考する 妊婦健康診査未受診妊婦に関する問題点とその対応策
掲載誌名 正式名:日本周産期・新生児医学会雑誌
ISSNコード:1348964X
掲載区分国内
出版社 (一社)日本周産期・新生児医学会
巻・号・頁 46(4),1160-1162頁
著者・共著者 水主川 純, 定月 みゆき, 中西 美紗緒, 兼重 昌夫, 細川 真一, 赤平 百絵, 松下 竹次, 箕浦 茂樹
担当区分 筆頭著者,責任著者
発行年月 2010/12
概要 2007年1月〜2009年12月に診療した未受診妊婦35例を対象に、社会背景、母児の周産期事象、分娩歴、生活拠点別の問題点について後方視的に検討した。母体の年齢は16〜41歳、平均26.4±5.8歳、初産婦17例、経産婦18例であった。30例が未入籍で、19例が妊娠相手と音信不通であった。17例は自宅を有せず、それらの生活拠点は友人宅8例、インターネットカフェ5例、従業員寮・路上が各2例であった。未受診の理由は経済的困窮が24例と最多で、離婚調停中、妊娠に気づかなかった・妊娠や出産に対する不安・路上生活中が各2例、多忙が1例であった。母体合併症精神神経疾患9例、感染症9例(クラミジア3例、C型肝炎・梅毒各2例、B型肝炎・淋病各1例)、既往帝王切開3例、妊娠高血圧症候群・喘息各2例、子癇1例(重複例を含む)であった。分娩様式は自然分娩28例(施設外分娩2例、救急車内・路上各1例)、帝王切開術後経腟分娩1例(自宅で分娩)、帝王切開6例(初産骨盤位・既往帝王切開各2例、子癇・胎児機能不全各1例)であった。周産期死亡例を認めず、平均出生体重は2891.2±572.8g、8例は2500未満の低出生体重児であった。21例がNICU入院を要し、17例が乳児院に保護された。
文献番号 2011103367