カコガワ ジユン
  水主川 純
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
Article types Case report
Language Japanese
Peer review Peer reviewed
Title 診断に苦慮した前3回帝王切開後流産の1例
Journal Formal name:日本産科婦人科学会東京地方部会会誌
ISSN code:02885751
Domestic / ForeginDomestic
Publisher (一社)東京産科婦人科学会
Volume, Issue, Page 58(2),224-227頁
Author and coauthor 小田 紘子, 水主川 純, 中西 美紗緒, 池田 悠至, 岡 朱美, 桝谷 法生, 定月 みゆき, 五味淵 秀人, 箕浦 茂樹
Authorship 2nd author
Publication date 2009/06
Summary 今回、帝王切開瘢痕部・頸管妊娠疑いで診断に苦慮し、子宮全摘術に至った1例を経験したので報告する。症例は37歳、3経妊3経産。前3回帝王切開分娩。不正出血と下腹部痛で当院へ救急搬送された。最終月経から妊娠10週4日であり、超音波にて前回帝王切開創近傍にGSを認め、子宮頸部は腫大していた。帝王切開瘢痕部・頸管妊娠が疑われ、MRIによる精査施行したところ子宮体部から頸管内にかけて充実性腫瘤が存在し、頸管の著明な菲薄化を認めた。子宮内容除去術に伴うリスクを説明し、腹式子宮摘出術施行した。術中菲薄化した前回帝王切開創より内部が透見された。術後病理組織診にて着床部は子宮体部であったが、前回帝王切開創壁は厚さ0.2mmであった。反復される帝王切開術は、時にその後の妊娠・分娩の管理を困難にする。帝王切開瘢痕部妊娠や頸管壁の菲薄化の可能性を常に念頭において検査施行し、適切な診断・治療をすることが重要である。(著者抄録)
Document No. 2009259442