ナカバヤシ アキラ
  中林 章
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   准教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 子宮筋腫核出術および帝王切開術の既往を有し、月経再開後に短期間で形成された嚢胞性子宮腺筋症の1例
掲載誌名 正式名:東京産科婦人科学会会誌
ISSNコード:21860599
掲載区分国内
出版社 (一社)東京産科婦人科学会
巻・号・頁 70(1),34-38頁
著者・共著者 川崎 真央, 中林 章, 村田 周子, 柏崎 咲絵, 山岡 結香, 堀部 悠, 菅野 俊幸, 本橋 卓, 秋澤 叔香, 舟本 寛, 熊切 順, 田畑 務
担当区分 責任著者
発行年月 2021/01
概要 嚢胞性子宮腺筋症は全子宮腫瘍の中で比較的稀な疾患である。今回子宮筋腫核出術後に妊娠出産し、月経再開後に短期間で形成された嚢胞性子宮腺筋症を経験したため報告する。症例は帝王切開後、7ヵ月で月経が再開したが月経痛が強いため受診した。MRI検査にて血性の嚢胞性病変を認め、摘出した子宮筋腫と同部位であったことより、筋腫核出術後血腫または嚢胞性子宮腺筋症が疑われた。挙児希望があったため腹腔鏡下嚢胞性病変摘出術を施行し、術後病理診断結果より嚢胞性子宮腺筋症と診断された。本疾患は出産後に生じており、直接的な要因は出産であるが、筋腫核出術も関与していると考えられる。子宮筋腫核出術には合併症として妊娠時の子宮破裂以外に本疾患が起こる可能性があり、改めて子宮温存手術のリスクの大きさを再認識した。よって、稀ではあるが子宮の外科的処置既往のある患者の月経困難症および子宮嚢胞性病変では本疾患を考慮する必要がある。(著者抄録)
文献番号 2021134744