サトウ タカトシ
  佐藤 孝俊
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   助教
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 反復性大腸憩室炎に認められたCap polyposisの一例
掲載誌名 正式名:沖縄医学会雑誌
ISSNコード:09115897
掲載区分国内
出版社 沖縄県医師会医学会
巻・号・頁 45(2),14-16頁
著者・共著者 佐藤 孝俊, 洲鎌 理知子, 城間 丈二, 比嘉 良夫, 折田 均, 友利 健彦, 西原 実, 喜友名 正也, 金城 福則
発行年月 2006/11
概要 30歳代男。下血と下腹部痛を主訴とした。CTでS状結腸憩室が疑われ、内視鏡では明らかな憩室は認めなかったが、S状結腸粘膜の浮腫および斑状の発赤の多発を認めた。絶食、輸液管理およびIPM/CS投与にて軽快退院となり、退院直前の内視鏡で浮腫の改善を認めたが、S状結腸に扁平隆起の出現を認めた。退院後約1年に下血と発熱が再び出現し再入院となり、内視鏡でS状結腸粘膜ヒダ上に球状・芋虫状の柔らかいポリープを認め、介在粘膜に白斑を認めた。ポリペクトミーを施行したところ、病理学的所見で過形成性の腺管、線維素性化膿性滲出物と炎症性肉芽組織、隆起表層から中層にかけて強い炎症細胞浸潤を認めた。Cap polyposisと診断し、絶食・輸液管理の上、メトロニダゾールおよび5-アミノサリチル酸の経口投与を4ヵ月間行った。しかし改善を認めず、下部消化管造影でS状結腸に著しい狭窄を認め、高位前方切除術を施行した。術後経過は良好で、術後約1ヵ月に退院となった。
文献番号 2007132910