ヤギシタ ダイゴ   YAGISHITA Daigo
  柳下 大悟
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   寄附部門准教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 ステロイド治療後の病態評価に心臓MRIが有用であった両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)植込み後の心臓サルコイドーシスの1例
掲載誌名 正式名:心臓
略  称:心臓
ISSNコード:05864488/21863016
掲載区分国内
出版社 (公財)日本心臓財団
巻・号・頁 52(2),169-175頁
著者・共著者 尾川理紗†, 渡邉絵里, 芹澤直紀, 野村新, 中尾梨沙子, 坂井晶子, 柳下大悟, 百瀬満, 長尾充展, 庄田守男, 萩原誠久
発行年月 2020/02
概要 症例は40歳代男性。肺サルコイドーシス疑いで他院通院中に息切れが出現し、心臓超音波で高度左心機能低下、心電図異常を認め、当科紹介となった。冠動脈造影で有意狭窄なく、心筋生検陽性、心臓MRIのT2強調像で心基部中隔主体に高信号、遅延造影像で中隔と前壁に淡く広範な遅延造影を認め、18F-FDG PETで心臓集積あり、心臓サルコイドーシスと診断した。また完全房室ブロック、非持続性心室頻拍を認めたため、両室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRT-D)植込み後、プレドニゾロン30mgを開始した。以後プレドニゾロンを漸減したが、開始2年後プレドニゾロン7.5mg内服中に心室頻拍による抗頻拍ペーシング作動が増加した。このため心筋障害の評価目的に心臓MRIを再度施行した。アーチファクトを伴う画像であったが、T2強調像で高信号は消失、遅延造影の範囲は縮小・明瞭化し、炎症の改善と心筋障害の程度を評価しえた。CRT-D植込み後の心臓MRI施行例の報告は国内では少なく、その有用性と限界につき文献的考察を含め報告する。(著者抄録)
文献番号 U218190013<Pre 医中誌>