イトウ ナオコ
  井藤 奈央子
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   助教
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 不明熱と急性腎不全で発症し尿細管内の好中球集簇を認めた1例
掲載誌名 正式名:日本小児腎不全学会雑誌
ISSNコード:13415875
掲載区分国内
出版社 日本小児腎不全学会
巻・号・頁 32,172-174頁
著者・共著者 西山 慶, 井藤 奈央子, 松尾 光通, 亀崎 健太郎, 春山 直樹, 土本 晃裕, 鶴屋 和彦, 原 寿郎
発行年月 2012/07
概要 症例は10ヵ月女児で、切迫早産で在胎27週2日に1010gで出生した。咳嗽、鼻汁、発熱で前医を受診し、炎症反応高値で入院の上CTRX静注を受け、解熱するも両眼瞼の発赤と腫脹、無尿を認め、検査で急性腎不全の所見からフロセミド静注を行うも利尿なく、高K血症、代謝性アシドーシスが進行し、当院に転院となった。眼瞼浮腫と咽頭発赤、四肢に軽度の浮腫が認められた。炎症反応高値、腎機能低下、高K血症、低Na血症を認め、血液ガスでAGの開大を伴う代謝性アシドーシスが認められた。感染症迅速検査と各種培養で有意菌は検出されず、入院3日目の開放腎生検で急性腎盂腎炎を疑ったが、原因は同定できず、抗菌薬投与で経過観察した。入院時よりCHDFを開始し、自尿が得られるようになり、8日間でCHDFを離脱した。徐々に尿量が増加し、Crも低下した。発症後約1ヵ月に退院した。Crは退院時0.68mg/dlとやや高値であったが、退院3ヵ月後に0.34mg/dlと正常化した。
文献番号 2013004548