イトウ ナオコ
  井藤 奈央子
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   助教
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 肺炎、偽膜性腸炎を契機に精神症状を来した慢性移植腎症後腎不全の1例
掲載誌名 正式名:日本小児腎不全学会雑誌
ISSNコード:13415875
掲載区分国内
出版社 日本小児腎不全学会
巻・号・頁 28,125-126頁
著者・共著者 後藤 多奉, 井藤 奈央子, 堤 康, 吉良 龍太郎, 原 寿郎, 小野 明子, 藤崎 毅一郎, 升谷 耕介, 鶴屋 和彦, 川嵜 弘詔
発行年月 2008/08
概要 19歳女性。患者は既往として4歳8ヵ月で生体腎移植を行い、19歳3ヵ月で慢性移植腎症の診断を受けた。そして、19歳7ヵ月で咳嗽および発熱にて著者らの施設へ受診となり、急性肺炎の診断で入院となった。はじめ酸素化不良で挿管人工呼吸管理とし、症状は改善したものの、再発熱後に強直性痙攣が出現、検査値より尿毒症関連痙攣が疑われ、血液透析(HD)を導入するも発作頻度に変化なく、脳波からてんかん発作と考えられた。VPA投与を行なったところ発作様症状は徐々に改善したものの、一方で経過中に下痢等の腹部症状が出現し、大腸ファイバーで偽膜性腸炎と診断された。VCMの内服で症状は徐々に改善したが、、眼球の異常運動や意識消失が出現し、徐々にミオクローヌス様発作、過換気発作が加わった。更にVPAの血中濃度低下がみられ、VPAのシロップ内服に変えても血中濃度の上昇後、発作は頻発した。以後、ビデオ脳波で発作に合致した所見なく偽発作と診断され、あわせて精神神経科では解離性障害との診断を受け、目下も治療中である。
文献番号 2010028039