スワ クニアキ
  諏訪 邦明
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   非常勤講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 心移植後慢性期の合併症に対するエベロリムスの有用性
掲載誌名 正式名:今日の移植
略  称:今日の移植
ISSNコード:09160094
掲載区分国内
出版社 (株)日本医学館
巻・号・頁 24(6),581-584頁
著者・共著者 菊池朋子†, 布田伸一, 諏訪邦明, 中嶋俊, 八反丸美和, 三橋哲也, 下倉和修, 岡島清貴, 久保豊, 大塚邦明
発行年月 2011/12
概要 移植後慢性期症例における移植心冠動脈病変(CAV)に対する長期的なエベロリムス(EVL)の有効性について経年的に検討した。CAV進行の判定基準については冠動脈造影、冠動脈予備能(CFR)、血管内超音波(IVUS)の三つの基準中、一つを満たす場合をCAV進行ありと判定した。19冠動脈枝にCFRを検討し、EVL導入前低下していたCFRは、導入後においてさらなる低下を認めなかった。IVUSによる検討では、経年的に増加していたmaximal intimal thickness(MIT)、内膜肥厚面積(IA)はEVL導入後においてはさらなる増加を認めなかった。血管内腔面積(LA)はEVL導入後より減少は抑制された。免疫抑制薬としての役割を担うEVLはカルシニューリン阻害薬(CNI)を極力減量させ、CNIの合併症とCAV両面への治療戦略が期待される。EVLのCAVへの有効性が示唆され、心移植後慢性期、特に合併症を持つ症例に対する免疫抑制療法としてCNIからEVLへの免疫抑制療法の変換または併用が予後改善につながると思われた。
文献番号 2012098636