オオメ ユウスケ
  大目 祐介
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   助教
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 (特集 胆道・膵管上皮内腫瘍の総整理:診断と治療の現状)膵管上皮内腫瘍の診断の現状 限局性膵萎縮、脂肪変性
掲載誌名 正式名:胆と膵
ISSNコード:03889408
掲載区分国内
出版社 医学図書出版(株)
巻・号・頁 42(6),537-543頁
著者・共著者 菊山正隆, 仲程 純, 千葉和朗, 田畑宏樹, 神澤輝実, 鈴木瑞佳, 堀口慎一郎, 本田五郎, 大目祐介, 川本祐介, 吉田直樹
発行年月 2021/06
概要 膵癌は膵管上皮粘膜より発生する。しかし、膵管上皮粘膜の直接観察は膵管の高度な拡張がない限り困難であり、上皮内癌の内視鏡所見は不明である。上皮内癌の診断のためには、間接所見の確認が重要となる。とくにCTやMRIにおける限局性膵萎縮(focal pancreatic parenchymal atrophy:FPPA)は有用な間接所見である。EUSではFPPAに相当する所見として、限局性の境界不明瞭な渋い低エコー領域(Hypoecho)を認める。検討ではFPPA症例の約40%に連続膵液細胞診(serial pancreatic-juice aspiration cytologic examination:SPACE)で陽性(腺癌あるいは腺癌疑い)の結果が得られ、陽性症例の約70%において、外科治療の結果、FPPA領域に上皮内癌を確認した。一方で、分枝膵管拡張は、IPMNの特徴的所見として認識されているが、時に、その分枝拡張は上皮内癌により引き起こされ、IPMNに近似した所見を呈する。われわれは、この病態をIPMN-like CIS(carcinoma in situ)と命名した。画像上の特徴として、CTやMRIで拡張分枝周囲の膵実質に萎縮が認められ、萎縮領域はEUSで境界不明瞭な低エコー領域として反映される。(著者抄録)
文献番号 2021232346