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ホシノ ジュンイチ
Hoshino Junichi
星野 純一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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| 論文種別 | 原著 |
| 言語種別 | 日本語 |
| 査読の有無 | 査読なし |
| 表題 | 透析装置洗浄消毒・透析液清浄化の諸問題 透析排水についての諸問題 pHと温度の排水基準を守るための中和装置と中性洗浄剤 |
| 掲載誌名 | 正式名:日本透析医学会雑誌 ISSNコード:13403451/1883082X |
| 掲載区分 | 国内 |
| 巻・号・頁 | 58(Suppl.1),415頁 |
| 著者・共著者 | 安部 貴之, 花房 規男, 星野 純一 |
| 担当区分 | 最終著者 |
| 発行年月 | 2025/06 |
| 概要 | 透析排水は,様々な内容が含まれるが,法律で規制されている基準を逸脱する可能性のあるものとして,血液透析治療中に発生する生体由来の生物学的汚染物と清浄度を維持するための洗浄剤の排水がある.排水する場所によって国土交通省管轄の下水道法か,環境省管轄の水質汚濁防止法が適応となる.さらに,各自治体によって水処理施設の能力がことなるため,条例という形で排水基準が制定されている.この基準を遵守せず,下水道管を損傷した事故が2017年に東京都で発生した.過去にも兵庫県,北海道でも生じている問題であったが,首都である東京都で発生したことから国土交通省,厚生労働省,日本医師会がそれぞれ全国に注意喚起する事態となった.
この事故に対し,日本透析医学会,日本透析医会,日本臨床工学技士会の3団体によって透析排水ワーキンググループ(WG)が設立され,問題に取り組んでいる.2018年にWGが行った東京都における調査では,323施設の回答があり,透析排水に対して処理を行っている施設の割合は36.5%で残りの63.5%の施設は未処理であるという結果であった.この結果により事の重大性が認識され,様々な取り組みが行われた.WGによる透析排水基準の周知,透析排水基準達成のための手引書の発刊が行われ,東京都臨床工学技士会による東京都23区の下水道局に対する申請書の改定が行われた.また,東京都23区においては,透析施設に水質管理責任者(東京都下水道局認定)を必置とし,COVID-19災禍であったためオンラインによる指定講習および試験を東京都臨床工学技士会が実施することとなるなど多くの組織が関わり改善に取り組んでいる.この結果,2024年末にはすべての施設が排水対応中となり,排水基準逸脱施設も減少してきている. 本セッションでは透析業界が抱える排水問題について再度紹介し,現状の対策および今後について議論したい. |