ホシノ ジュンイチ   Hoshino Junichi
  星野 純一
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 透析アミロイド症治療のこれから
掲載誌名 正式名:日本アフェレシス学会雑誌
ISSNコード:13405888
掲載区分国内
巻・号・頁 44(Suppl.),130頁
著者・共著者 星野 純一
担当区分 筆頭著者,責任著者
発行年月 2025
概要 透析アミロイド症は、1980年代以降の透析患者の生存期間向上に伴い、主要な透析合併症として広く認識されてきた。透析方法・透析機器・透析液などの透析技術革新により、透析アミロイド症は徐々に発症抑制が可能な疾患となり、日本透析医学会統計調査によると、わが国の手根管症候群新規発症率は1999年から2011年にかけて1、77%から1.31%に減少した。
透析アミロイド症の関連因子として、透析歴、年齢、糖尿病、低アルブミン血症が知られている。近年の基礎研究により、アミロイド繊維進展抑制に及ぼす血清アルブミンの重要性が証明された。一方、わが国の透析患者の高齢化も顕著であるr透析患者の高齢化、加齢による低アルブミン血症の進行により透析アミロイド症は再び増加する可能性がある。
透析アミロイド症の臨床症状として、手根管症候群が最も高頻度であるが、アミロイド骨嚢胞、ばね指、多関節痛、脊椎関節症の存在も忘れてはならない。これらはいずれも患者QOLに大きく影響する疾患であり、早期診断・治療が重要である。
近年、透析アミロイド症治療は新しい時代を迎えた。現在、わが国の透析環境はHDF療法の割合が著しく増加している。その中でβ2ミクログロブリン吸着療法の位置づけも変化しており、HDFとの併用を含めた今後の透析アミロイド症治療も大きく進歩していくことが期待される。アミロイドーシス診療ガイドライン2025が発刊し、アミロイドーシス診療も大きく変化している.今回は、これらの点
を踏まえて今後の透析アミロイド症について考える機会としたい。